西新宿よろよろ日記

2005年12月

西新宿よろよろ日記
みなさま、如何お過ごしですか?

ティーファクトリー次回公演は2006年2月。

公演がない期間、でもなぜかとっても暇だという感じもなく

ゆっくりじっくり公演準備中のこの期間

「今月のティーファクトリー」をお届けしてみることにしました。

*次回よろよろ日記は3月頃更新の予定です。お楽しみに〜

西新宿にも小さな秋

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秋ですね〜。西新宿の裏通り、穏やかなある日。爽やかな季節ねぇ〜なぞふんふんふんと歩いておりました。と、突然、ふにゃちゃらっ! というイヤなカンジの感触が頭に。

ハッと見上げると、晴れた空高く一羽の鳩らしき鳥が気持ちよさそうに飛んでおり。電線も木も無いところでですよ。な、なんという命中率…。ぎゃあぎゃあと鏡とティッシュ取り出し取ったものの、うへーなんでだ〜と大ショック。

打合せ場所に着き「そこで…鳥が…フンが…頭で…」と取り乱している最中に、わっ、とさらに拭いていただき(見えないところにまだついていたもよう。頭にうんこのせ新宿歩き女)。

「まぁ、ウンがついたということで」という口元笑いこらえてるし。

トリ年、師走でございますね。

今年も酉の市の季節です〜

昨年はちょうど「ハムレットクローン」稽古中、みんなでお詣りしました。

今年はティーファクトリー全社員集合にて。

「千客万来、商売繁盛!」

パンパンッ!!(必死。)

いつもの熊手屋さんへ。今年もお互い倒産せず元気で会えてよかったよねぇと喜び合い。

「今年はどうしましょう?」

「小判がいっぱいくっついてるやつ」(ワタクシ。必死。)

「一番でっかい大入りの札がくっついてるやつ」(社長。必死。)

←このへん本質でニガイよねぇと言いつつ

今年はこちら。

しめ縄の上に七福神。

大小判、一番でっかい「大入」つきです。

よろしくおねがいします…

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川村毅監督・新作「赤いくつ」上映会

さる11月18、19日の両日、京都造形芸術大学で、同大学映像・舞台芸術学科主催による川村毅映像作品特集が催されました。

川村の新作「赤いくつ」の完成を記念して企画された上映会で、同作品に加え昔の映像作品も上映、トークセッションもありの充実した二日間でした。

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「なぜ物語を中断するように、関係無いシーンをインサートするんですか?」と学生の質問。

川村監督より、まずは物語を紡ぎたかったのではなく、記憶の風景を追いたかったこと、探偵役=作家の視線として、その時出会った出来事を織り込もうとしたこと、を説明。

「ブレヒト的異化効果」などと大げさな言い方をしなくとも、なんというか川村作品の独特なところなんですよね。以前は芝居でも多く見受けられました。

「赤いくつ」は、来年二月上演予定の「フクロウの賭け」と同様、記憶を巡るテーマをもっています。

記憶の中の風景が今そのままの風景であるわけはなく、まったく関係なく見える今現在の風景が映像として切り取られた瞬間、記憶の風景の一部になっていくということ、なんですよね。

<ドラマは中断されるためにある>と、同時上映「悪霊」('92年)の台詞にもありましたが、この独特な感性を全開させるためにも、映像という分野でもっと作品を創りたい気がしました。

同時上映した、15年ほど前の劇団公演稽古場のドキュメンタリー、当時の劇団員総出演のテレビドラマ、いやはや、しみじみいたしましたよ。いまやかなり貴重な映像では??


トークの模様


今年卒業、編集協力の村川さんと

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せっかくなのでダッシュで京都・紅葉見物。

ところが今年は暖かいせいで色づきが悪いんだとか…

こちら南禅寺、「絶景かな」の門です。

「おおっ?!」と叫ぶ川村さん。

みなさま、91年川村毅が織田信長に扮したコマーシャルを覚えてますか?(っていうか、知ってます?)

あの撮影場所はここ、たかーいイントレを組んだ上での撮影だった、とやっと判明!

早朝、短時間の撮影で連れていかれて、頻尿族としてはヨロイ着たままおトイレいくのが大変で、どのお寺だったかさっぱり覚えてなかった…のでした。すっきり。


こちらは常寂光寺

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二俣川少年少女演劇講座・発表リーディング公演

11月23日横浜・サンハートにて

昨年に引き続き、川村毅による、地元横浜にての、劇作家を目指す少年少女のための戯曲講座。

今年はとてもバラエティに富んだ作品群。

文学座の香月弥生さん、大人計画の池津祥子さん、笠木、伊澤、とこちらも初顔合わせの俳優陣により、楽しいリーディングとなりました。

楽屋にて乾杯!三ヶ月のこの講座をきっかけに、書きつづけてくださいね〜。

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川村 毅 演出協力!
舞踊詩劇「女と影」 11月28日(月)早稲田大学大隈講堂
ポール・クローデル作/構成・演出・主演 中村福助
駐日フランス大使だった詩人クローデルが、福助さんのおじいさま五代目中村福助さんの羽衣会のために書き下ろした舞踊詩劇の復刻上演。

クローデル歿後五十年記念企画です。

詳しくは

http://www.onna-kage.com/

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福助さんと川村 同い年でーす

お疲れさまでしたー!

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好物。ウンダーベルク「四谷怪談」でベルリン公演にゆく笠木お土産よろしく。
先月号をお読みいただいた方から「アゴの具合いかがですか」とご連絡いただき。ありがとうございます。

「口が縦に35センチ開くのが目標らしいんですけど、まだまだで」

へっ?と電話口で息をのむ空気にハッと気付き

「あ!すみません、3.5センチ!35ミリです!!」

ええ… ワタクシ数字といいますか単位といいますか、時々言い間違えいたします…

あるカンパニーに付いた時のこと、ツアー初日。

「はーい皆さん、タクシー来ましたんで1人3台ずつお願いしまーす」

「ダメだよ〜 みんなバカだから作業着とか荷物とか振り分けて一所懸命1人で3台つかっちゃうよ〜」と、舞台監督の慎介さん(今は亡き…)の優しい一言で笑いに変えていただいて助けていただいたが、だいたいそう言われてやっと間違えに気付いたわけで。何十人と初顔合わせのキャスト・スタッフを前に、もうひたすら冷や汗…

先日「フクロウの賭け」スタッフ打合せにて。

小道具の話からフクロウの生態の話になり。豆知識を披露しようと

「シロフクロウって身体は小さいけど、羽広げると15メートルにもなるんですって」

「モスラかっ」

…間髪入れずツッコミどうも。1.5メートルです。 気をつけます…

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フクロウの置物

yoshiko hirai,producer

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