「フクロウの賭け」稽古場から

『フクロウの賭け』

作・演出:川村 毅

●出演

手塚とおる、高橋かおり、飯尾和樹(ずん)、

伊澤 勉、笠木 誠/江守 徹

2006.2.9-19
シアタートラム

「フクロウの賭け」稽古場から 第6回

風に吹かれ、舞い戻ってきました。おかげさまで。福田福朗です。

どうやら鳥インフルエンザではなかったようです。

賞味期限の過ぎた鶏肉を食してしまった所以のようです。

本日も稽古場へ。

そこで、いきなり遭遇したのが、この人↑<上記写真>

なにやら、食べています。黙々、食べています。

……。

もいっこ、いくか。

……いやはや。

「食べる男」の正体は、飯尾和樹さん。

飯尾さんの役柄は、なんと餌屋。

稽古場の食べ物(餌)にも興味津々です。

フクロウをはじめとする猛禽類の餌を扱うこの男。

普段耳にしている職業ですが、実際に存在します。

どうして私が知っているのかって?

お忘れでしょうか。私、福朗は動物園の元飼育員です。

稽古場での飯尾さんは、ただただ一生懸命。

稽古場には、どこか胡散くさく、しかしどこか愛嬌もある「餌屋」の飯尾さんがいます。

独特な演技で、餌屋が鳥屋に接する様子……。

飯尾さんのコミカルな只者ではない曲者ぶりは、お見事。

思わず笑みがこぼれ、首が270℃よじれてしまいそうになります。

慣れない演劇の舞台で最初は戸惑っていた飯尾さん。

段々としっかり舞台に足がついていっています。

本業のお笑いではない、こんな飯尾さんが見られるのもこの作品ならでは。

……と、しまった。またまた宣伝のようになってしまいました。

私、本来の目的を段々と忘れかけております。

そういった症状かもしれません。

しかし、まぁ、先の短い人生、穏やかにいこうじゃありませんか。

明日の稽古予定を確認する飯尾さん。

なんとも律儀なほのぼのとさせてくれる方でした。

では、私、温泉に行って羽を休めてまいります。

なーに。心配しなさんな。すぐに戻ってきてまいります。

そして次回は、例の女優さんに注目する予定です。

乞うご期待。

by時枝正俊

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