SAI STUDIO Weekend Theater #3

クリオネ第一幕・第一稿 稽古場レポート

初回のリーディング公演に向けて、各チーム熱気を帯びた稽古が日々繰り広げられています。

今回のレポートは、演出部として参加の日大芸術学部演劇学科演出コース、南雲史成くんにお願いしました。彼の目に映った各チームの様子は・・・??

4月22日
立ち稽古開始。文学座を中心としたAチームからの稽古となった。仮の装置も有りもので適当に置いただけではあったが、それをどうにか自分達なりに自由に使おうと心がけていました。とにかく、皆さん自身のキャラが濃い。互いに探りあう感触。
静かに役者達の演技を見つめる川村氏。
4月23日
日芸を中心として構成されたBチームの稽古。過度の緊張のせいからか、日芸メンバーはぎこちない・・・勿論、日芸の演出部もそれは言える。川村氏の指示により、読み合わせの段階から確認をしていくことに。
一人ずつ指導していく川村氏。日芸メンバーの技術不足が露呈された。(そういえば川村氏はヴェートーヴェンに似ている・・・)
4月27日
文学座の星さん&第三エロチカの伊澤さん。お互い演技のベクトルが見えてきた。バーのシーンで、星さんが個人的に持ってきたスコッチを本当に飲みながら稽古するという事件が発生。星さん曰く、「とことんリアルを追求したい」笠木さんと伊澤さんに回り・・・
伊澤さん&ほりゆりさん。今回のメンバーは、全体的にイケメン(イケてる面子)揃い。お二方とも遅刻せず、早めに稽古場入りする。演技のリアクションが対する役者によって違うところが今回のような公演(稽古?)の面白さの一つでもある。
Bチームは、円になっての集中稽古。星さん、中野さんがイニシアチブをとり、進められていった。この頃には、通称【Bチーム座長】の星さんになっていた。日芸メンバーに足りない部分を指摘していく形で、課題は浮き彫りにされた。
最年少の一人、日芸2年の青木。彼は、周りに何とかついて行こうと必死である。必死さが努力に表れ、日毎に進歩が見える。今回のワークショップで一番成長するのは彼かもしれない・・・
Bチーム、通称「座長」星 智也氏のド・アップ。大黒柱である。
4月28日 
文学座といえば【THE・新劇】というイメージだが、それは良い意味で崩れた。
4月29日
この日はBチームの調子が良かった。何よりも演じるということを楽しんでいたようだった。
文学座の北川さん。目が愛らしいが、演技中になると凛々しくなる。
4月30日
第三エロチカの哀藤さん。文学座の北川さんと同じ『男』の役を演じる。哀藤さんは演じているとき鋭さを感じるが、実際は気さくなダンディズムである。焼酎が似合いそうだ。
間合いを気にしつつ進められていく稽古。セリフのみによる構成なので、立ちよりも軽快でないと面白くない。リーディングにもまた新たな工夫。
笠木さん。二つの役を掛け持つ。何かありそうな方で独特な存在感のある役者さん。舞台に立つと凄く生き生きするといった印象を受ける。
膨大なセリフの量を短期間に覚えてしまうのは、さすがというかなんというか凄いとしか言いようが無い。自分も見習ってがんばらなければ。
次回はリーディング公演の様子をお伝えする予定です。
お楽しみに。

・・・・・・・・・・・・・・
<出演者>(*出演日)

A・文学座チーム
「真城」外村史郎
「白崎」八十川真由野(16・22)・山谷典子(1・7)・高野智実(28)
「安西」笠木誠(第三エロチカ) 
「矢木」添田園子(16・22・28)・高野智実(1・7)
「国仲」櫻井章喜
「男」北川響
「首塔」佐藤淳(1・7・28)・斉藤祐一(16・22)

B・日芸チーム
「真城」高升裕一(2・8・29)・青木康浩(14・23)
「白崎」水野顕子(14・23)・佐々木悠佳(2・8・29)
「安西」星智也(文学座) 
「矢木」小林杏耶(2・8・29)・鈴木優(第三エロチカ)(14・23)
「国仲」斉藤祐一(文学座)
「男」北川響(文学座)
「首塔」古宇田譲

C・第三エロチカチーム
「真城」伊澤勉
「白崎」香月弥生(文学座)(2・9・15)・レシャード真す美(21・30)
「安西」櫻井章喜(文学座) 
「矢木」坂本容志枝(2・9・15)・ほりゆり(21・30)
「国仲」星智也(文学座)
「男」哀藤誠司
「首塔」笠木誠

<スタッフ>

作・演出= 川村 毅
照明= 大野道乃
音響= 原島正治
演出助手= 中野志朗(文学座)
  時枝正俊(日大芸術学部演劇学科劇作コース)
  高 明希(日大芸術学部演劇学科演出コース)
  南雲史成(日大芸術学部演劇学科演出コース)
映像= 若林宏明(日大芸術学部演劇学科演出コース)
制作= 第三エロチカ
主催= サイスタジオ・ティーファクトリー
協力= 文学座企画事業部・日本大学芸術学部演劇学科・サイ(株)スタジオ事業部

T factory TOP

Home

©2002-2004,Tfactory Inc. All Rights Reserved