都内で打ち合わせ。
その後、『カポーティ』を見る。
期待したほどではなかった。おもしろいのは映画のせいでなくて、カポーティ自身のキャラクターね、やっぱり。離乳食にウイスキーたらして食べるシーンが秀逸。
それにしても、カポーティの著作は十代の頃一時凝ったからほとんど揃えているが、『冷血』の古い訳は今読んでもほんっと読みづらい。ペリーの一人称が「わたし」はないだろう。
執筆。
日ハムリーグ優勝。しっかしヒルマン監督の感想、「シンジラレナーイ」を連発、最後には「1、2、3、シンジラレナーイ!」はないだろう。優勝信じていたファンの立場はどうなる。英語のunbelievableを直訳したのだろうが、ちょいと英語のニュアンスとは微妙に違う、つまり英語だと賞賛の意味もあると思うのだが、日本語だとちょっとね、というところなのだが。
原稿書き出すもやる気起こらず。
マルクス兄弟の『オペラは踊る』をひっかける。
大学の院生の卒業公演『ニッポン・ウォーズ』のチラシ原稿が送信されてくる。
杉原の演出でキャストもなかなかのメンバーだ。
折しも北朝鮮の核実験で世界はまた『ニッポン・ウォーズ』上演にふさわしい時代を迎えてしまった。
こちらはこちらで『黒いぬ』の台本製本が上がる。
秋晴れ続くも、体調は最悪。なにやら夏の疲れがどっときている感じで、原稿ままならず、しばし善福寺公園を散策。恐らく傍目にはリストラされた呆然とたたずむ男に見えることだろう。
近所でいい蕎麦屋を発見。
予告編を見て気になっていた『ゆれる』を見るが、これが当たり。
脚本がいい。ここに描かれていることは、私の『神なき国の夜』と通底する。
オダギリジョーもいいが、香川照之が抜群の演技力を見せる。ちょっとアンソニー・ホプキンスを思わせるほどにいい。
観世さんと新宿で落ち合う。
池林房、どん底、新生ナジャとバーホッピングをして、ほとんど前後不覚。
二日酔いでまったく使い物にならず、終日寝ている。
自分でも呆れるほどによく眠れる。やはり体が疲れているのだろう。
二十時間は眠っていたのではないか。
復活。いろいろ雑事。