「第三エロチカ」からより創造の幅を拡げるべく2002年設立した「T
factory(ティーファクトリー)」は今年「ハムレットクローン」2003年版に取り組みたいと考えています。
「ハムレットクローン」とは
W.シェイクスピアの「ハムレット」の物語をベースに、旧東独の劇作家ハイナ−・ミュラ−の「ハムレットマシーン」の手法にインスパイアされた、川村毅版<東京のハムレット>です。1999年一年間かけてワークショップ、ワークインプログレス公演、2000年1月東京・大阪・愛知で初演し、同時に論創社より戯曲も出版されました。
「ハムレットクローン」2003年版とは
初演時の作品をベースに、テロ、戦争の世紀を迎えた現在/東京/ハムレットといったテーマを強く打ち出し、新世紀ハムレットクローンとして甦ります。台本、音楽、ビジュアルもこのテーマのもと、より研ぎ澄まされた舞台を志向し一新します。単なる<字幕>ではなく、日独語にて創ります。
一ヶ月に渡っておなわれた、ワークショップ・オーディション
T
factoryの「劇団という集団性にとらわれず様々なアーティスト、パフォーマ−とコラボレーションを行おう」という主旨から、今回公募による俳優、ダンサーの皆さんとワークショップを行い、出演者を決定いたしました。
セゾン文化財団による三年間のご支援
「ハムレットクローン」プロジェクトは(財)セゾン文化財団より国際交流プログラム・継続プロジェクト支援を受け、様々な準備、試みを行ってきました。最終年、三年目の今年、その集大成として2003年版を創造しようというものです。
ラオコーン(Kampnagel
summer festival/ハンブルグ)他ドイツツアー、久々の海外公演 「ハムレットクローン」は既に英訳、仏訳され、パリ、メルボルン等でワークショップ、リーディング等が行われ、世界中から注目されているテキストです。今回ドイツの国際演劇祭より招待されました。
Kampnagel
ハンブルグのカンプナ−ゲルは、ヨーロッパでも有数の国際的現代芸術センターで200-850席、総数2000席の劇場を六つ擁しています。それは劇場は勿論、映画館、稽古場、作業場、スタジオ等もあります。その創造的・革新的であるという評価は20余年に渡り、若手実験的アーティストから世界的有名なピーター・ブルック、ロバート・ウィルソン、ピナ・バウシュ、ロベール・ルパージュ、アリア−ヌ・ムニュイシュキン、ローザス、ダムタイプ等プログラムの多様性にあります。夏の国際演劇祭には各国より10カンパニーが招かれています。
www.kampnagel.de/laokoon
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