最終回


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「アーカイヴス」は5月31日に無事初日を迎えました。

稽古場の様子をお伝えしてきたこのコーナーですが、今回はその
初日の舞台写真と、蔵出し(?)笠木のインタビューをお届けします。

 

■■ スペシャルインタビュー ■■

                 笠木 誠の巻 

 
 
笠木 誠

'91年第三エロチカ入団。「マクベスという名の男」にて世界各国の国際演劇祭ツアーに参加。近年は中心俳優として「オブセッション・サイト」「オイディプス,WHY?」「ハムレットクローン」「ニッポン・ウォーズ/ニュー・バージョン」等に主演。'01年「近代能楽集」より「卒塔婆小町」では川村毅の老婆役相手に詩人を演じた。他世田谷パブリックシアター主催「アメリカ」糸あやつり人形結城座「くぐつ草紙」世田谷パブリックシアター/ドラマリーディング「地下室」「ささやく声」等に出演。

   
吉村 お疲れさま。もう稽古も最後だね。振り返ってみてどうだった?
笠木 うーん、そうだなあ・・・こういうの、初めてだしね。勉強になりました。
(他の出演者は)キャリアも名前も自分とは全然違うし・・・
一緒に舞台に上がるのが恐いみたいなとこがありましたが、今はやるしかないでしょ、
という感じです。
吉村 稽古を始めた頃と今と自分の中で変わった事ってある?
笠木 最近、すごいことなんだなーと思えてきましたね。最初も思ってましたけど、改めて。
あと、稽古も本番も一回一回を大切に、大事にしたいという気持ちが強くなりました。
俺、劇団入って十年くらいだけど、その時その場で人とどう関わるのか、基本的なことだけど、
そういうのを皆さんから教えて貰ったという気がします。そういうのが芝居っていうか、それが
人生・・・? ハハハハ
吉村 エロチカの稽古と違うところは?
笠木 (川村さんは)役者が提示するのを待つというか、やって見せないと始まらないんだけど
皆さん、裏の裏まで、随の随まで読み込んで提示するので、ディスカッションになるんですね。
そういうところからシーンとか関係性が作られていくという、それがエロチカと違いますね。
吉村 では最後にこの芝居にかける意気込みをどうぞ。
笠木 とにかく成功させたいです。劇場を出たらすぐ消えちゃうようなのじゃなくて、観てくれた人が
翌日に目覚めた時や、一週間後になって、なんだったんだろう?と思ってくれるような、
そんな余韻の残る芝居になればいいなと思ってます。
  (後記)
  エロチカでは後輩の笠木ですが、稽古を見ていて日に日に顔つきが凛々しくなってゆくのを
頼もしく見ておりました。かいた汗の分だけ大人になったんだね。この日は本番に向けて髪を
染めている最中のインタビューでした。どんな色になっているかは舞台でチェックしてね。

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「これを見ないと21世紀の演劇は語れないよ」

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