『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』 LE QUATTRO MORTI DI PIER PAOLO PASOLINI

日本語訳リーディング Staged reading by Japanese translation

作:ジャン・マリア・チェルヴォ Written by Gian Maria Cervo
翻訳:石川若枝 Translation for Japanese by Wakae Ishikawa
演出:川村毅 Directed by Takeshi Kawamura

2024年9月3日　本棚劇場 (角川武蔵野ミュージアム内) にて収録

2024年10月3日〜11月3日配信中!
⇒　https://www.youtube.com/watch?v=joSxTTo1lJc&feature=youtu.be

<CAST>

手塚とおる　Toru Tezuka

笠木誠　Makoto Kasagi
谷部央年　Hisato Yabe
福士惠二 Keiji Fukushi
大沼百合子 Yuriko Onuma

江戸伝内　Dennai Edo (the marionette troupe isshiza)

Narrator　…川村毅　Takeshi Kawamura

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◎登場人物◎
ピエル・パオロ・パゾリーニは、四つの場面でそれぞれクリストファー・マーロウ、ラヌッチョ・トマッソーニ、ガイウス・センプロニウス・グラックス、架空の自分自身として登場する。この作品は創作である。登場人物は、想像上の人物であるか、虚構として用いられた歴史上の人物である。

ピエル・パオロ・パゾリーニ　…手塚とおる
同　人形　…江戸伝内

(第一場) デットフォード1593
クリストファー・マーロウ(シェイクスピアと同時代のイギリスの劇作家・詩人)殺害の場面（5月30日）

フランシス・ウォルシンガム(イギリスの政治家、行政官)　…福士惠二
楽師
エレナー・ブル(殺害現場となった居酒屋の女主人)　…大沼百合子
ニック・スキアズ(フランシス・ウォルシンガムの諜報員)　…笠木誠
イングラム・フライザー(フランシス・ウォルシンガムの諜報員。マーロウとは旧知の間柄)　……谷部央年
ロビン（ロバート）・プーリー(フランシス・ウォルシンガムの諜報員)　…笠木誠

(第二場) ローマ 1606
カラヴァッジョによるラヌッチョ・トマッソーニ殺害：
5月28日、ローマのカンポ・マルツィオ地区フィレンツェ広場

ジョヴァン・フランチェスコ・トマッソーニ(ラヌッチョの兄弟の一人)　…笠木誠
ペトローニオ・トロッパ(カラヴァッジョの友人、カステッロ地区の隊長)　…福士惠二
パオロ・アルダーティ(カラヴァッジョの友人、伍長)　…大沼百合子
ラヴィニア・イウゴーリ(ラヌッチョの妻)　…大沼百合子
イニャツィオ・イウゴーリ(ラヌッチョの義兄弟)　…大沼百合子
フェデリーコ・イウゴーリ(ラヌッチョの義兄弟)　…大沼百合子
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(バロック期のイタリア人画家)　…谷部央年
オノーリオ・ロンギ(カラヴァッジョの親友、建築家、詩人)　…江戸伝内

(第三場) ローマ 紀元前2 世紀
ガイウス・グラックス(共和政末期ローマの政治家)の死

楽師　…福士惠二
ヴェッティウス(ローマの貴族、政治的にガイウスにもっとも近い側近)　…谷部央年
フラックス(ガイウスを支持する友人、紀元前125年に執政官に選ばれている)　…笠木誠
コルネリア(ガイウス・グラックスの母親)　…大沼百合子
スキピオ・アエミリアヌス(小スキピオ、ガイウス・グラックスの義兄弟)　…江戸伝内

(第四場) ローマ 1975
ローマのエドゥアルド・デ・フィリッポの家

エドゥアルド・デ・フィリッポ(1900年代のイタリア演劇界をリードした国際的に有名な劇作家、俳優、詩人)　…大沼百合子
マルコ・パンネッラ(政治家、活動家。急進党の創立者)　…笠木誠
セルジョ・チッティ(映画監督、脚本家)　…谷部央年

(エピローグ) 現代のナポリ
アフリカの少年

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<SATFF>

舞台統括　劇工房 双真 (Tfactoryパゾリーニ日本初演シリーズ舞台製作)
照明 正村さなみ　ＲＩＳＥ
衣装協力　宇野亞喜良　野村直子　伊藤かよみ(『文体の獣』上演時の衣裳を復刻)　
ヘアメイク 川村和枝
人形協力　一糸座
パゾリーニ人形頭デザイン・制作　宇野亞喜良(『文体の獣』上演時)
プロダクションスタッフ　佐原咲来　坂本恵美　武田葉月
制作　平井佳子　ティーファクトリー

パゾリーニの夏プロジェクト
主催　Teatro Stabile delle Arti Medioevali　
共催　角川文化振興財団
助成　イタリア首相官邸・記念官庁

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Profille　

演出:川村毅　Takeshi Kawamura
劇作家、演出家、ティーファクトリー主宰。1959年東京生まれ。1980年より劇団「第三エロチカ」(DAISAN EROTICA)を率い劇作・演出を行う。その舞台はTheatre der Welt Essen 1991をはじめ世界各国の国際演劇祭より招聘を受ける。2002年自身の戯曲プロデュースカンパニーとしてティーファクトリーT Factoryを設立、以降活動の拠点としている。2003年初演 作・演出した『AOI/KOMACHI』は2007年ミラノ　ピッコロ座でイタリア語訳リーディング上演されている。

2003年『オルジァ　ORGIA』
2011年『豚小屋　PORCILE』
2012年『騙り。　AFFABULAZIONE』
2012年『文体の獣　 BESTIA DA STILE』
2013年『ピュラデス　PILADE』
2013年『カルデロン　CALDERON』
上記、P.P.パゾリーニ戯曲の日本初演を演出

出演者:
手塚とおる　Toru Tezuka
1983年「黒いチューリップ」（作：唐 十郎 演出：蜷川 幸雄）にて舞台俳優のキャリアをスタート。劇団「健康」をはじめ多数の舞台に出演。現在はドラマを中心に映画、バラエティにも活動を広げている。川村毅との協同舞台は『KOMACHI』(初演に加え2006年北米ツアー)2005-2008年「神なき国の夜三部作」等多数。ルーマニアのシルヴィウ・プルカレーテが演出し日本の俳優達と創作した東京芸術劇場公演『リチャード三世』『真夏の夜の夢』に出演。ORGIA、PORCILE ユーリアン役、AFFABULAZIONE 父親役　出演。

笠木誠　Makoto Kasagi
1991年より川村毅のカンパニーに参加。アントワーヌ・コーベ、ヨッシ・ヴィーラー演出作品にも出演。川村毅作・演出『HAMLET CLONE』父親役主演にてドイツツアー、ブラジルツアーに参加。PORCILEヘルトヒッツェ役、 AFFABULAZIONE ソフォクレスの影役、CALDERONセヒスムンド役　出演

谷部央年　Hisato Yabe
1999年より、日本の老舗新劇劇団俳優座に所属。劇団四季への出向もあり、舞台、テレビ、映画、声優、DJ等幅広く活躍中。AFFABULAZIONE息子／息子の亡霊役、CALDERON召使の男、パブロ、エンリーケ役　出演

福士惠二 Keiji Fukushi
故寺山修司率いる演劇実験室◎天井桟敷に1983年の解散まで参加。欧米を中心とした世界各国ツアーに出演。川村毅作品には『KOMACHI』『HAMLET CLONE』に出演。PORCILE 父役　出演

大沼百合子 Yuriko Onuma
元宝塚歌劇団花組男役。退団後はテレビ、映画、CMと多岐に渡って活躍。川村毅作品には2019年『ノート』2023年『カミの森』等出演。PORCILE 母役、 AFFABULAZIONE 母親役、CALDERONエストレーリャ、カルメン、アゴスティーナ役　出演

江戸伝内　Dennai Edo
寛永年間から続く江戸糸あやつり人形 結城座・十代目結城孫三郎(故結城雪斎) 三男として生まれ、五歳初舞台。1972年三代目結城一糸を襲名。結城座の中心的人形遣いとして活躍。2022年長男の結城敬太に一糸の名を譲り、「江戸伝内」と改名。古典の継承と共に多くの演出家達と現代演劇を創作。2015年にはイタリア・ボローニャ大学招聘公演『伝統と前衛』＋シンポジウム。（学生へのワークショップを行い、学生と共にアルトー24時一部上演＋八百屋お七他）、シチリア島パレルモにての人形演劇祭に参加。BESTIA DA STILE 人形のヤン役　出演

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舞台背景のモニターに映写しているのは、ティーファクトリー公演による下記の舞台収録映像です。

(第一場)
『豚小屋』2011年
(第二場)
『騙り。』2012年
(第三場)
『文体の獣』2012年
(第四場)
『カルデロン』2013年